こんにちは、所長の小林です。
更生保護という雑誌の3月号に、スポーツジャーナリストの増田明美さんの素晴らしいエッセイが掲載されていたので、引用し紹介したいと思います。
20歳の時にロサンゼルス五輪に出場し、十六キロで途中棄権をしてしまいました。それから暫く走ることが怖くて、四年間マラソンを走れませんでした。でもこのままではずっと途中棄権というコンプレックスを抱いたまま生きていくことになる。それも苦しいと思い、ビリでもいいから先ずはマラソンを完走しようと決意しました。私にとっては大きなチャレンジでした。レース本番ではマラソンに帰ってきたことをみんなが歓迎してくれると思いきや、第三集団を走る私に沿道から「増田、お前の時代は終わったんや!」と大きな声の野次が聞こえました。ショックに脚が止まり、惨めな気持ちで暫く歩いてしまいました。でもその時、私の心の中でふきのとうが芽吹くように「負けるな、負けるな」という小さな声が聞こえてきたのです。そして幸いにも、後から走ってきた市民ランナーが「ほら、一緒に行こうよ」と声をかけてくれて、私は再び走り出し、完走することが出来ました。過去には日本記録を更新したレースもありましたが、私にとっては四年ぶりに走ったこのマラソンが一番思いで深いものになっています。
それ以来、チャレンジを続けています。失敗を恐れて何もしないより、失敗して恥をかいてもいいから一歩を踏み出したほうがいい。以前、新聞の川柳コーナーで目にした、「生きている、証拠に今日も、恥をかき」。この言葉に励まされながら。
そんな訳で、今日の一枚はこれです。
平成16年、開業11年目で行くことが出来たブロードウエイです。劇場のS席でライオンキングを観た時、10年間のさまざまな苦労が頭をよぎり、冒頭の場面で、こみ上げてくるものを抑えることが出来なかった自分を懐かしく思い出します。
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